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​ファシリテーターへのインタビュー

​~厚生分科会~

Q.この分科会では何をするんですか?

 京都府における子どもの貧困に対する政策立案をします。京都府はこの問題に対しては先進的地域の一つですが、貧困が改善されているわけではありません。しかしより一般に、貧困について考えるきっかけになってくれたらと思います。というのも、貧困には絶対的貧困と相対的貧困の2つの指標がありますが、後者の認知度や理解度は必ずしも高いとは言えないからです。相対的貧困は社会の理解が得にくいからこそ問題が深刻という側面があります。今回の議論を通じて貧困はもちろん、社会を自分ごととして捉えるきっかけになってくれたらと思います。

 

Q.分科会のポイントを教えてください!

 実際に政策立案をされている現役官僚の方にお越しいただけることです。貧困解決の理想を論じ合うのではなく、実施可能な政策をつくることが本イベントの目的ですが、現役官僚の方のお話を聞けることはリアルな「政策」を立案する上で大きなサポートになると思います。

 

Q.分科会を通じて参加者に何を考えてもらいたいですか?

 貧困って、その人の社会に対する価値観が如実に現れるものだと思うんです。対策が不十分だと思う人がいる一方で、もう十分だ、やりすぎている、という声も聞かれます。特に「相対的貧困」に対する社会の見方は大きく分かれています。

しかし世界の中で比べると日本の貧困問題は深刻です。今回のイベントで貧困とは何なのか、世間の見方やイメージではなく、事実に基づき自分の頭で考えてもらいたいと思います。

 

参考)相対的貧困に対する社会の反応

http://matome.naver.jp/odai/2147188577958243801

 

Q.分科会テーマを調べていくうちに驚いたことがありますか?

 貧困のデータを見てその状況に改めて驚きました。しかし、より大きな問題は貧困の数値そのものよりも、貧困レベルにある人々の「意識」ではないかと思います。自分の力でこの貧困状況から抜け出そうという意識が乏しいということです。だから何が必要かっていうと「環境の変化」なんですよね。周りに自分を励ましてくれる人がいる、一緒に頑張ろうって思える人がいる環境が貧困から抜け出す上では特に大切だと思います。とあるNPOでは貧困層の子供を集めて一緒にご飯を食べるという活動をしているようです。そうすることで、自分が認められる経験をし、自分も頑張ろうという気持ちになれます。そんなマインドチェンジを促す環境作りについても考える必要があると思います。

 

Q.最後に一言お願いします!

 この分科会では貧困問題を扱いますが、貧困だけに捉われないで社会を自分ごととして考えるきっかけにしてほしいと思います。また、現役の官僚の方にも来ていただけるので、公務員志望の方にはモチベーションを上げる良い機会になるのではないかと思います。最後に、固いことも言いましたが、何より楽しんでもらいたいと思います!貧困についてよく分からない、貧困率って何だって人も、難しく考えずに参加してほしいですね!社会への見方が変わる2日間になると思うので。

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