
厚生分科会
「子どもの貧困」―現状を知り、未来を描く。
「子どもの貧困」の解決に向けて。
近年、様々なメディアで取り上げられることの多い「子どもの貧困」。ご存知の方も多いのではないでしょうか。
2013年には、政府が「子どもの貧困対策法」を制定しました。
「子どもの貧困」は社会問題として共有され、解決に向けて動き始めたと言えるでしょう。
しかし、子どもの貧困を取り巻く状況はあまりに厳しいと言わざるを得ません。
厚生労働省の調査によれば、6人に1人の子どもが相対的貧困状態に置かれており、この数は上昇傾向にあります。
貧困は連鎖され、次の世代にまで影響を与えます。
幼少期を貧困状態で過ごした経験は、子どもたちの将来にまで暗い影を落としています。
未来を担う子供たちにとって、公正で、開かれた社会を実現するために、いま、私たちは何ができるのか。本分科会では、参加者の皆さま一人ひとりが「子どもの貧困」の現状を正しくご理解していただいた上で、今後日本社会が目指すべき姿を構想するための場を提供します。
分科会当日は、初めに、「子どもの貧困」問題について「そもそも貧困とはどのような状況を指すのか」、「何が問題なのか」など、基本的な論点から解説します。
次にグループに分かれて、子どもの貧困を解決する具体的な政策を考え、発表していただきます。
なお、当日は「子どもの貧困」問題に携わる現役行政官をゲストとして招聘予定です。
子どもの貧困問題に関する講演や、実務経験を踏まえた政策立案の考え方をレクチャー頂けるようお願いしております。
事前知識は不要ですので、子どもの貧困問題に関心のある人をはじめ、社会問題を多角的考えてみたい方など、様々な問題関心、バックグラウンドをお持ちの方の参加をお待ちしております。
○「子どもの貧困」に関する文献など
阿部彩(2008)『子どもの貧困―日本の不公平を考える』岩波新書
―――(2014)『子どもの貧困Ⅱ―解決策を考える』岩波新書
山野良一(2008)『子どもの最貧国・日本―学力・心身・社会におよぶ諸影響』光文社新書
内閣府(2016)『子供の貧困対策に関する大綱~全ての子供たちが夢と希望を持って成長していける社会の実現を目指して~』
朝日新聞デジタル:特集「子どもと貧困」
~ファシリテーター紹介~
堀 翔一朗
立命館大学公務研究科2年
<出身>
兵庫県
<趣味>
ラーメン巡り、卓球
<ひとこと>
皆様と様々な議論ができることを楽しみにしています!よろしくお願いします!
八島旬平
立命館大学公務研究科1年
<出身>
大阪府
<趣味>
乗馬、絵画
<ひとこと>
この分科会を通じて、皆様と共に新たな知見が得られることを期待しています。
山岸将暉
京都大学公共政策大学院1年
<出身>
長野県
<趣味>
天体観測、音楽
<ひとこと>
様々な考え方に触れられることを楽しみにしています!