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​ファシリテーターへのインタビュー

​~まちづくり分科会~

Q.まちづくり分科会では何をするんですか
 京都市の公立小学校の跡地活用を考えます。現在の日本が少子化や過疎化の中にあり、地域コミュニティーが失われていっているのは周知の事実ですが、その影響は小学校にも現れているんです。それが学校の統廃合なんですね。「子供が少なくなったのだから仕方ない」、「コストの関係で統廃合はやむをえない」など、統廃合を認めざるをえないという声も強くありますが、この問題って学校そのものの問題に限られないんです。どういうことかというと、学校の機能って教育機能だけではなく「地域コミュニティーの核」としての働きもあるんですよね。学校があることで地域の人々が繋がっている、お祭りや運動会、防災訓練など・・・枚挙に暇はありません。だから、学校の統廃合を考えるときには、「地域コミュニティーをこれからどうするのか」という視点も併せ持って考える必要があると思います。
 今回の分科会では、京都市の公立小学校の跡地活用を考えてもらいますが、京都市には前例がすでにあります。マンガミュージアムや福祉施設のような形で跡地が再利用されているわけです。しかし今後も少子化や高齢化が進むことを考えると、これまでにはないアイディアが求められてくるかもしれません。参加者には地域コミュニティーの視点を意識しつつ政策立案にあたってもらいたいと思います。

 

Q.分科会のオススメポイントは何ですか
 現場訪問があることですね。まちづくり分科会では教業小学校へ赴きスタッフの方との意見交換や校舎内の見学を検討しています。まだ細かいことは未定ですが、実際に現場へ行き生の声を聞くことはできることは、この問題のリアルな部分を知ることができると同時に、政策立案とは何なのか、様々な視点から考えることができると思います。

 

Q.分科会を通じて参加者に考えてもらいたいことはありますか
 まず、政策立案を通して自分たちが住んでいる町、あるいは自分の故郷に関心や思いを寄せてもらえたらなと思います。自分の町の学校が統廃合されるのであればどのような形で跡地が活用されるのが望ましいのか。そう遠くないうちに自分の町にも同じ問題が降りかかってくるかもしれませんからね。
 それから、進路選択の一つとして行政があるということを知ってもらい、すでに関心を持っている人は実際の行政を肌で感じる機会にしてもらえたらと思います。
 最後に、院ゼミには様々な大学から、そして色々なレベルの社会人の方がいらっしゃいます。分科会に限られず、他のプログラムの中で多くの人と意見交換をする機会があります。それは自分のキャリアについて考えるとても良い機会だと思います。

 

Q.最後に参加者に一言お願いします!
 政策立案というと難しいイメージがありますが、純粋に楽しんでもらいたいなと思います。勉強だけではなく自分のキャリアについて深く考える、本当の意味で自分の人生のためになる時間を過ごしてもらいたいなと思いますね。

 

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