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​ファシリテーターへのインタビュー

教育
防災

​~防災分科会~

Q.防災分科会では何をするのですか。
 「もし自分が大都市で地震に遭ったら、いかに安全に避難するか?」を考えてもらいます。自分が住んでいない大都市に、お仕事や学校、旅行などで行く機会もあるでしょう。まさにその時に地震に遭ったらどうするか、そのためにどのような対策が打たれるべきかということを、ご自身の目線で、そして公務員や防災組織の関係から考えていただきます。

Q.防災分科会のおすすめするポイントはなんですか?
 まずは、リアリティのある政策立案ができることです。防災分科会では、議論の対象となる具体的な都市や具体的な状況を設定します。そして、他人ではなく、自分が何をするかということから考えていきます。こうしたことから、実際に災害に遭った際に役立つ議論ができると思います。
また、防災といういつ起きてもおかしくないテーマを考えることによって、学生にとっては進路を考える材料に、そして他の人にとっても実生活に役立てることができるはずです。

 

Q.なぜ防災というテーマに興味を持ったのでしょう?
 初めはごく身近な場所から問題意識を持ちました。私は通学の関係でよく梅田に降りる機会があります。そしてある日、梅田の地下街を歩いている時に、立命館大阪梅田キャンパスの入っている大阪富国生命ビルが、津波避難ビルに指定されていることを知りました。大阪では南海トラフ巨大地震発生時に最大4.0m以上の津波がくると言われています。それにも関わらず、ビル周辺を歩いても、そのビルが避難所になっていることが分かりづらいことを疑問に感じました。そこから防災について考えるようになりました。

Q.防災分科会を通じて参加者に考えてもらいたいことは何ですか?
 災害が起きたら、それに対して待つというアクションをとるだけではない反応を考えてほしいと思います。映画『シン・ゴジラ』で「マニュアルはいつも役に立たないじゃないか」という台詞があったと思いますが、マニュアルはいつも役に立たないわけではなく、状況に応じて臨機応変に利用していくことが大事であると考えています。
また、阪神・淡路大震災の教育を小さいころから受けている神戸の住民の防災意識は、しっかりしていると思いきや、必ずしもそうではありません。過去に大きな災害の経験があっても、それは単なる過去の事として考えられている面もあります。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」ということを意識していかないといけないと感じました。特に近年は訪日外国人など、災害に遭った場合にパニックになりやすい不特定多数の人が大都市に流れてきています。災害を現在の自分ごととしてとらえ、災害に遭った時に自分が何をすべきか、ということをリアルに考えてほしいと思います。

 

Q.参加者に一言お願いします!
 災害は、政策がどうとか社会がどうとかといった以前に、もし目の前で起きたら自分に降りかかってくる話です。どうか、他人事ではなく自分のこととして考えてほしいと思います。内容を見てもし興味があればぜひ参加をお願いします。

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